翻訳の専門学校「フェローアカデミー」様にて、「日英アート翻訳」について、6月~7月の間、短期集中講座を担当させていただきました。応募開始時から、予想以上のご応募が殺到し、キャンセル待ちが続出する事態となりましたが、この度無事に終了いたしました。どうもありがとうございました。
今回はこの講座についてレポートさせていただきます。
短期集中講座 スペシャルプログラム「日英アート翻訳」
今、美術がアツイ! インバウンドに欠かせないアート分野の翻訳を学ぶ
http://www.fellow-academy.com/fellow/pages/school/short/SPJT2.jsp
インバウンドは圧倒的な成長率と圧倒的なニーズがある
2016年には、2,400万人を突破したインバウンド(外国人観光客)数ですが、すでに今年は 2,700万人にも届くのではないかと言われています。
このインバウント需要の増加は、「爆買い」ブームが去った後も続いています。それはインバウンドが一過性のブームではなく、いよいよ本当に「観光立国」や「観光産業」として日本が対応しなければならないということを証明しています。
世界的にも観光産業は大きな潮流であり、多言語翻訳、特に世界の共通言語である「英語」への翻訳や通訳というのは、さらに重要度を増しています。
そして、インバウンドプレイヤーの中でも「観光施設」のトップであるミュージアム(美術館、博物館)の翻訳をいかに行っていくのかは、ミュージアムにとっても大変重要なテーマです。適当な翻訳は外国人観光客には簡単にバレてしまいますし、せっかく素晴らしい作品であっても作品解説がなければ、はっきり申しあげて伝わりません。
このような状況が私たちを取り巻く中で、このたび「日英アート翻訳」というテーマでアート翻訳について講義を行いました。
講座レポート
講座では、おもに以下の内容をお伝えしました。
- 現在のアート業界(日本、世界)
- 求められる翻訳
- 翻訳作業における注意点等
また、講座参加者の方も関東以外からもご参加いただくなど、非常に注目度が高いことがうかがえました。
全3回の講義ではありましたが、初回から徐々に慣れていただく中で、活発な質問や講義終了後の個別にご相談をいただくなど、アート翻訳の可能性を感じていただけたようです。
アンケート結果(一部抜粋)
Web での告知内容と比べて実際の講座内容はいかがでしたか?
事前の情報どおりで、演習とそれ以外のバランスもよく、翻訳をとりまく状況についても知ることができた。
講座全体の満足度とその理由をお聞かせください
・大変勉強になった。
・もう少し演習を多くしてほしかった。
その他のご感想
・大変勉強になりましたし、刺激にもなりました。又、同じような講座があれば受講したいです。
・日英アート翻訳クラスをぜひもっと長いシリーズで受けたいと思いました。またこのような機械に参加できますことを楽しみにいたしております。
・アートに関する見方がより深まり、楽しく受講できました。
・大変勉強になりました。ありがとうございました。
・技術的な知識はもちろんのこと、一番勉強になったのは、業界の状況と、日英翻訳者としての「心構え」でした。目線を上げる機会になり、とても感謝しています。ありがとうございました。
まとめ
弊社としてもはじめての試みであったため、至らない部分があったかと思いますが、それでもおおむねご満足頂けたということでスタッフ一同ホッと胸をなでおろしています。
また、改めてインバウンド産業におけるミュージアムの重要性を感じることが出来ました。そして翻訳は陰ながらミュージアムの皆様、またアート分野の方々を支えることができるサービスであり、さらなる精進が必要であると感じました。
弊社では引き続き美術館、博物館、ギャラリー、個人アーティストの皆様のお役に立てる翻訳を行なっていく所存です。
またインバウンドという観点からも「マタキタイ」美術館・博物館を作っていくための様々なサポートを行っております。
アート分野の拡大、インバウンド対応など、さらなる努力をしたいと思いますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。