平成30年7月5日(木)に開催されたトライベクトル株式会社主催「何から始めればいい?ミュージアムのインバウンド対策」セミナーが終了しましたのでご報告いたします。
セミナー内容について
セミナーは2部構成で、各テーマに沿って講師陣がそれぞれ詳細にお伝えいたしました。
第1部:『ミュージアムの SNS 活用法』
今回は、インバウンド対策の中でもミュージアムとしては絶対に抑えておきたい「SNS の活用法」というテーマでお伝えしました。これからSNS を本格運用する予定のミュージアムや、すでに運用し、さらにレベルアップするための使用法やルールなどは知っておいて損はありません。SNS はどれを使えばいいのか、またどんな機能を使用することでターゲットにリーチできるのか、海外の事例などを含めてお伝えいたしました。
第2部:『音声ガイド制作で気をつけたい 3 つのポイント』
音声ガイドは、ミュージアムにとって大変重要なアイテムですが、外国人観光客にとっても同様で、多言語音声ガイドがあるのと無いのとでは、そのミュージアムへの理解度が全く異なります。そもそも日本の歴史や文化や伝統に興味があっても、詳細まで知っている外国人観光客は多くありません。
だからこそ文字情報でなく音声として届けることの重要性、そしてその効果を最大限発揮するためのポイントをお伝えしました。
また、今回は東京書籍様にもご登壇いただき、具体的なインバウンド導入事例(音声ガイド、アプリ)についてもお話しいただきました。
アンケートについて
今回のセミナーに関してのアンケートの中でご掲載の許可をいただいた方のみ一部抜粋して掲載いたします(順不同)。
Q. セミナー参加前はどんなことで悩んでいましたか?
「○○県在住の外国人の来場者数の増加」
「インバウンドの全体像を知りたい」
「Facebook 以外の SNS による情報発信ついて知りたかった」
「多言語化対応を進めているが、いまいち外国人来館者が増えない」
「何から手を付けるべきか分からなかった」
「多言語対応への取り組みについて知りたい」
「SNS がよく分からない、どう利用されているかイメージがつかめない」
「当館で行っていることの方向性は正しいのか、外部のお話も伺いたいと思っていた」
Q. セミナー後のご感想
「はじめてこのようなセミナーに参加させていただいたので、全体のお話を伺うことができて良かったです」
「SNSがどのように、どのような傾向で使われているかがイメージしやすかった。外国人の傾向や利用をどうしていくかの例など参考になった」
「理論と実践のバランスがとれていて大変参考になりました」
「インバウンド導入事例が大変参考になりました」
「インバウンド対策が進んでいる事例を知ることができた」
「他館さまとも意見交換ができて良かった」
「SNS以外に音声ガイドや日本のミュージアムの現状について知ることができて良かった」
セミナーまとめ
今回のセミナーでは、具体的なインバウンド導入事例なども踏まえてお伝えしましたが、セミナー参加者の方は、具体的なイメージが描きやすかったようです。
また、4回目となる今回もリピート参加される方もいらっしゃいました。「前回のセミナーも別の担当者が参加して、大変参考になりましたので、今回も参加させていただきました」というコメントや、一方で、今回のテーマである「SNS 活用」への理解をしようというお考えをお持ちのご担当者様が多かったようです。
また、15館限定で行っているからこそ、他館との情報交換などもあり、密度の濃い時間をお過ごしいただくこともでき、それぞれのお悩みのポイントやこれまでのノウハウや知見を共有することでミュージアムのインバウンド対策はより一層力強くなっていくと思います。
不定期開催のセミナーではありますが、今後はインタラクティブな方法や、様々なインバウンドパートナー企業様とのコラボレーションなどを行い、ミュージアムの方々にとって本当にお役に立つコンテンツをお届けできればと思います。
「マタキタイ美術館」を作るために
セミナーでもお伝えしましたが、弊社では「マタキタイ美術館・博物館」を今後も作るために「美術館専門の外国人観光客集客サービス」をご提供しております。
外国人観光客に日本を楽しんでもらい、リピーターとなってもらうためには、不断の努力が不可欠ですが、それは何も特別なことをするというよりは、自分たちの強みを理解し、コツコツと積み重ねていくことが重要です。
そういう観点からも、今回の「ミュージアムの SNS 活用法」というのは、無料でスタートできるサービスではありますが、コツコツと積み重ねていくことによってフォロワーやファンが増えていきますので、是非ともご利用いただきたいものだと言えます。
外国人観光客が「また来たい」と思い、来日前には「また期待」して旅行にやってくるという好循環をいかに作り出せるかは、ミュージアム業務に関わる方々の双肩にかかっていると言えます。
弊社としても、できることは限られておりますが「大切な想いをつなぐ」という経営理念のもと、日本の素晴らしさを世界に発信し続ける点においてミュージアムの方々のお役に立てるよう、今後とも努力してまいります。
改めましてセミナーご参加の皆様、どうもありがとうございました。