2024年の訪日外国人客数 36,869,900人。過去最高の訪日観光客数を誇るインバウンド業界
2024年のインバウンド訪日観光客数はこれまでの最高人数であった 2019年をはるかに上回り、過去最高の 3,680万人を達成しました。コロナ明けから、ついに「完全復活」と言っても過言ではない結果となっています。
引き続き継続している円安などの影響、また今年は大阪万博開催などもあり、2025年は 4000万人を超えてくるかもしれません。日本の産業の中でインバウンド市場は拡大しており、2024年の訪日観光客の消費額は約8兆1395億円と言われています。これはアパレル市場並みの消費額となり、話題となりました。
拡大する市場はミュージアムも無関係ではありません。訪日観光客をしっかりと取り込むためには、さらにレベルの高いインバウンド対応が必須です。そのために「補助金や助成金制度」を利用しない手はありません。
今回は、ミュージアムの方にとって利用可能な助成金制度や補助金をまとめました。
これらの制度を利用してインバウンド対策を行うことによって、しっかりと外国人観光客を受け入れ、満足させることができるようになります。
補助金と助成金の違い
- 助成金
あらかじめ決められた要件を満たせば、原則だれでも受給できるもの - 補助金
採用件数や予算があらかじめ決まっていて、申請をしても審査に通過しなければ受け取れず、また必ずしも受給できるとは限らないもの
貴館にとってどれが取得しやすいのか、何が目的に合致しているのかを判断して応募するようにしましょう。
インバウンド助成金、補助金 制度一覧(順不同、随時更新)
観光庁
令和7年度 観光振興事業費補助金 (歴史的資源を活用した観光まちづくり推進事業)
令和6年度補正予算事業「地方誘客促進に向けたインバウンド安全・安心対策推進事業
文化庁
令和7年度 文化芸術振興費補助金(美術工芸品修理のための用具・原材料と生産技術の保護・育成等促進事業)
令和7年度 地域文化財総合活用推進事業(ユネスコ無形文化遺産)
令和7年度 地域文化財総合活用推進事業(地域伝統行事・民俗芸能等)
令和7年度 地域文化財総合活用推進事業(文化財保存活用地域計画作成)
博物館機能強化推進事業 Innovate Museum 事業
アーツカウンシル東京
2025年度 第1期 東京芸術文化創造発信助成 カテゴリーⅢ[単年助成]創造環境向上活動
2025年度 第1期 東京芸術文化創造発信助成 カテゴリーI[単年助成]芸術創造活動
国際交流基金
令和7年度 翻訳出版助成(文化事業部 企画調整・文芸チーム)
- 内閣府
東京観光財団
- 公益財団法人カメイ社会教育振興財団
- 一般財団法人 地域創造
令和7年度 映像記録保存事業 助成要綱 (PDF 229KB)
- ポーラ伝統文化振興財団
- 一般財団法人 全国科学博物館振興財団
助成財団センター:地域ごと、分野ごとなどで助成金の検索ができます
※リンク先の団体および補助金・助成金制度についての内容について、弊社は責任を負うものではありません。
まとめ
いかがでしょうか。インバウンドについての補助金や助成金制度について「知らなかった」場合、それだけで損をしてしまうことになりかねません。
逆に言えば、自館にあった制度を見つけ申請することで、インバウンド対応がスムースに立ち上がることもあります。
今回挙げたものだけでなく、各地域での補助金や助成金制度もありますので、ぜひとも有効活用してみてください。