2024年のインバウンド業界
2023年の訪日観光客数は年間で 2,500万人を突破しました。年間累計では2019年比で 78.6%と、ついに8割程度まで回復してきました。これはポストコロナ、コロナ明けにふさわしい結果ではないでしょうか。さらに JTB では2024年は過去最高の 3,310万人との見通しを発表しています。
https://www.jtbcorp.jp/jp/newsroom/2023/12/20_jtb_2024-annual-outlook.html
(図表1)2024年 年間旅行動向推計数値 : JTB サイトから引用
また、JNTO の外国人観光客数予測も併せて確認しておきたいところです。
日本政府観光局(JNTO)
訪日外客統計(報道発表資料)
https://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/data_info_listing/index.html
このように回復基調にあるインバウンド分野において、ミュージアムとして「補助金や助成金制度」を利用しない手はありません。今回は、ミュージアムの方にとって利用可能な助成金制度や補助金をまとめました。
これらの制度を利用してインバウンド対策を行うことによって、しっかりと外国人観光客を受け入れ、満足させることができるようになります。
補助金と助成金の違い
- 助成金
あらかじめ決められた要件を満たせば、原則だれでも受給できるもの - 補助金
採用件数や予算があらかじめ決まっていて、申請をしても審査に通過しなければ受け取れず、また必ずしも受給できるとは限らないもの
貴館にとってどちらが取得しやすいのか、目的に合致しているのかを判断して応募するようにしましょう。
インバウンド助成金、補助金 制度一覧(順不同、随時更新)
観光庁
観光振興事業費補助金 (歴史的資源を活用した観光まちづくり推進事業)
文化庁
文化芸術振興費補助金(美術工芸品修理のための用具・原材料と生産技術の保護・育成等促進事業)
地域文化財総合活用推進事業(地域伝統行事・民俗芸能等継承振興事業)
文化芸術振興費補助金 Innovate MUSEUM事業 募集案内
- MuseumDX(博物館DX)推進事業
- 地域課題対応支援事業
- ネットワークの形成による広域等課題対応支援事業
- 企業立博物館と自治体との連携による地域還元型取 組支援事業
アーツカウンシル東京
東京芸術文化創造発信助成 カテゴリーⅢ 芸術創造環境の向上 に資する事業【長期助成】【単年助成】
国際交流基金
東京観光財団
- 東京都 産業労働局
博物館等の観光施設の受入環境整備を支援します! - 美術館・博物館等の観光施設の国際化支援補助金 -
- 公益財団法人カメイ社会教育振興財団
- 一般財団法人 地域創造
- ポーラ伝統文化振興財団
- 一般財団法人 全国科学博物館振興財団
助成財団センター:地域ごと、分野ごとなどで助成金の検索ができます
※リンク先の団体および補助金・助成金制度についての内容について、弊社は責任を負うものではありません。
まとめ
いかがでしょうか。インバウンドについての補助金や助成金制度について「知らなかった」場合、それだけで損をしてしまうことになりかねません。
逆に言えば、自館にあった制度を見つけ申請することで、インバウンド対応がスムースに立ち上がることもあります。
今回挙げたものだけでなく、各地域での補助金や助成金制度もありますので、ぜひとも有効活用してみてください。